[特集]インタビュー
2008.11.14

日本スーパーウエルター級7位
川崎タツキ(草加有澤)


ラストファイト
1人じゃなかったボクシング人生
 川崎タツキがラストファイトを迎える。8年間の現役生活で3度日本王座に挑み、残念ながら王座奪取は成しえなかった。タツキのボクシングは観るものを強烈に引き付ける。決して戻ってはならない壮絶なる過去。タツキはプロボクサーになる為に己の過去と闘い、その過去を断ち切り、そして生まれ変わりプロボクサーとしてリングに立った。温かい家族、多くの仲間達がタツキの背中を押し、そしてリングでタツキは最高の輝きを発し続けて来た。12月1日が目前に迫った川崎タツキが、当サイトにラストメッセージを送ってくれた。


□12月1日のラストファイトに向け、今の心境は?
川崎「正直、今までの試合前とあまり変わらないんです。ただ時々・・・今度が最後かと思う時はある。だけど練習はいつもと変わらず、朝のトレーニングに夜の練習もいつも通り。今までの試合と同じ感覚です」

□8年の現役生活で、一番印象に残っている試合は?
川崎「印象に残る試合・・・。沢山あるんですが、クレイジー・キム(ヨネクラ)に挑戦した最初のタイトルマッチ。特別考えると、デビューしてからあの試合が一番楽しんで出来ました。あの試合は負けてしまったけど、伸び伸び戦えたし、ワクワクしていた。友達からも“タンタン負けちゃったけど楽しそうだったね”って言われましたから。やっぱり観てる人達も楽しそうに見えたんでしょうね。実際、あの試合以上に楽しかった試合はなかった。みんな僕がキムに敵わないと思っていたし、僕も思いっきりぶつかって行くだけで良いと思ったし、負けるのが怖くなかった。本当、キムとの試合は楽しく戦えた」

□ボクサー川崎タツキのボクサー人生を振り返って。
川崎「やっぱり一番に思うのは僕は1人じゃなかった。リングの中では1人ですが、朝のトレーニングにジムでの練習。仲間と切磋琢磨しながら、技術面もそうだけど、精神面も皆で刺激しあい、気合い入れながらやってこれた。来年の4月3日で37歳。12月1日が最後になるとは考えてなかった。前回、新井君に負けて控室に帰った時に会長に“タツキの身体が心配だから次を最後にしよう”って言われ、僕も“えっ”て思ったが、僕の身体を心配してくれる会長が嬉しかったし、皆が僕の身体を心配してくれて。カズさん・コウジさん・菊崎さん皆がいてくれたし、皆に刺激され、励まされここまでやってこれたと思います。僕のこれまでのボクサー人生、最高に良かったです!!」

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