[特集]インタビュー
2008.11.26


□日本が会長国となることで、OPBFの権威回復が期待されますが?
安河内「アジアボクシング界は、日本に大変注目しています。特にここ最近、男子の人気低迷が叫ばれる韓国や、タイはいくつかのプロモーションが存在し、これまでOPBFに加盟していなかったプロモーションもOPBFに加盟して来ましたから。アジア各国が参加しやすい状況を日本が作る事が重要ですね。そしてOPBF王者の実力向上であり、OPBF王者はWBCランキングは勿論、WBAにも強烈に推薦して行きます。WBC・WBAに推薦するには、東洋最強の男として実力が伴なってもらう必要があります」

□最後にOPBFにおける女子の今後の展開は?
安河内「日本の女子ボクシングは産声を上げたばかりですが、ここが正念場だと思っています。G-Legendを開催し、一発花火で終わってはいけないですし。ですが、日本ランキングを作るまで選手層は充実していません。OPBFの会長国になる事で日本が先頭に立ち、OPBF女子ランキングを来年早々には作り、来年春頃を目標にOPBF女子初代王座決定トーナメントを開催したいんです。日本には現在60人の女子プロボクサーが活躍し、韓国・フィリピン・タイ・中国を筆頭にOPBF加盟各国に女子プロボクサーがいます。しかし世界を狙うには金額的な部分もあるし、いきなり世界戦のチャンスは回ってこなでしょう。アジアの女子プロボクサー達に夢と目標を持たせる事が大事なんです。だからこそのOPBF女子ランキングであり、OPBF女子初代王座決定トーナメントなんだと思います。しかしこれはJBCだけでは実現出来ません。その為にはアジア各国と連携を図り、JBCと日本プロボクシング協会がタッグを組み、共催と言う形が望ましい。私達は勿論、ボクシング界が本気で女子ボクシングを盛り上げる気持ちが
あるかです。“女子を盛り上げる事”これがこれからの最大のテーマですね!」

 オーストラリアからOPBF会長国を引き継ぐ事となった日本。OPBFの権威回復は当然ながら、OPBFランキングの見直し、OPBF女子の確立と日本の役目は多肢に渡る。一昔前、OPBF王者はWBC世界ランキング10~15位にランキングされ、世界への登龍門と呼ばれた。それだけOPBF王座には権威が存在し、アジアの強豪がOPBF王座をその腰に巻いき、OPBF王座が目標とされて来た。2009年より日本がOPBF会長国になる事で、アジア各国は多大な期待を寄せる。OPBFの活性化が日本だけで無く、アジア各国のボクシング界を活性化させる事になるはずだ。

「ボクモバの目」
これからの安河内事務局長の役割は重大だ。OPBF権威回復は勿論の事だが、女子プロボクシングの活性化にも力を注ぐ。女子の人気向上が男子にも波及すれば、ボクシング人口の底辺拡大にも繋がるだろう。OPBF女子初代王座決定トーナメント構想は、アジア全体を巻き込んだ一大トーナメントとなり、女子プロボクサー達に夢と目標を持たせる事であろう。女子活性化構想が実現した時、日本のプロボクシング界は、新たな発展の可能性を見せるはずだ。

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