[特集]インタビュー
2008.11.26

(財)日本ボクシングコミッション事務局長
安河内 剛


JBCの新たな挑戦。
 11月上旬、中国・成都で開催されたWBC年次総会。初の中国総会となった今回は、日本にとっても重要な総会となった。現在、WBC傘下であるOPBF東洋太平洋ボクシング連盟は、オーストラリアが会長国を務めているが、今回の総会で来年1月1日より日本が会長国となる事が正式決定した。今後、日本ボクシングコミッション(JBC)の果たす役割は非常に重要となり、安河内事務局長も日本国内だけではなく、アジアのボクシング界を牽引する役目を担うこととなる。OPBFの権威回復とアジアボクシング界の発展へと動き出す安河内事務局長が、当サイトに今後の展望を語ってくれた。

□まず、中国で開催されたWBC年次総会の総括をお願いします。
安河内「WBC総会は、世界各国から458名が参加して盛況でした。WBCは世界最大のボクシング組織ですし、総会も華やかですよ。この総会でも日本は非常に重要視されていて、スレイマン会長から“アジアのボクシング界で日本がリーダーシップを取ってもらいたい”と直接言われました。今年の総会でJBCはコミッションオブザイヤー、コミッショナー、ドクター、ジャッジと年間表彰を頂きました。日本ボクシング界は世界から期待されていますよ」

□初の中国総会でしたが、中国のプロボクシング事情はどうでしょう?
安河内「中国ではまだプロボクシングはまったく認知されてないです。プロスポーツとしてはまだまだ無名ですね。ですが、女子だけでプロボクサーは200~300人存在しています。あれだけの人口がいる国家ですから、プロモーターが育つかが1つの鍵でしょうね。プロモーターが健全に育てば、これからの中国は脅威ですよ」

□来年から日本がOPBF会長国となります。JBCの役割は?
安河内「これはJBCと同じ部分が多いですね。OPBFの試合の承認・ランキングやルールの作成・役員の選定です。会長はJBC会長である、林有厚がOPBF会長を務めます。今回、日本が会長国を務めるにあたり、OPBFランキング委員会を作りました。日本・韓国・フィリピン・オーストラリアの4ヶ国による協議制でランキングを作成します。レベルの高い選手を正当に評価し、ランキングに国による偏りがない様に。そして何よりもOPBFの権威回復が急務です」

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