[特集]インタビュー
2008.7.8

レフェリー福地勇治(JBC)


常にボクシングがあった
 ボクサー以外にもう一人、試合時にリング上にいる存在。ボクサーの安全を確認し、試合をスムーズに進め、そして試合を裁く。それでいて決してボクサーより目立つ事が無い。レフェリーとはまさに縁の下の力も持ちとしてリングに上がる。
 現在、JBC公認レフェリーとして4回戦から日本タイトルマッチをレフェリングし、時にはOPBF・WBCと言った国際試合をも受け持ち、日本を代表するレフェリーの一人として、日々後進の育成にも力を注ぐレフェリー福地勇治が、レフェリーに転進するきっかけからレフェリングに対する想いを語ってくれた。

□レフェリーを始めたきっかけは?レフェリーキャリアは?
福地「僕は帝拳ジムで14年ボクシングをやっていて、チャンピオンにはなれなかったけど(笑。バイクに乗って転んじゃってね。怪我で現役を引退して、仕事も落ち着いて来た時にジムの先輩だった浅尾さんにレフェリーをやってみないかって誘われたんだ。最初は断ったよ。レフェリーは難しいからって。でも帝拳ジムの会長やマネージャーに相談して、僕のボクサーとしてのキャリアを生かせないかと考えたんだ。これからの選手達に対して、何か手伝いが出来ればと思ったんだよね。それでレフェリーとして今度はリングに上がろうと。キャリアは12~13年かな」

□今までレフェリングした試合で一番印象に残っている試合は?
福地「う~ん。やっぱり初めての試合かな。この試合は選手もデビュー戦で、僕もレフェリーデビューで凄い緊張したよ。子供の頃から遊びに来ていたホールで今度はレフェリングだからね。しかも、明石家さんまさんのテレビ番組で、始めて何かをする人を応援するって言うテレビの特番でカメラが追っかけてたんだ。レフェリーとしてのデビューをテレビカメラに追いかけられてね(笑。それも試合が終わって撮影も終わりじゃなくて、家に帰る所までカメラで撮影されたから近所の人に『福地さん何かやったんじゃないか』って思われて大変だったよ」

□レフェリングで一番の注意点は?
福地「これは僕の考えだけど、選手は万全の体調でリングに上がる。僕は無事に選手がリングを降りる様にする事かな。選手には僕が担当する試合は僕に任せて、力を全て出し切れよって気持ちでレフェリングしてるよ。試合の流れを止めず、良いリードをしてあげたい。自分が帝拳で学んだ経験がレフェリングに生かされてるのかな」

□これから目指すレフェリングは?
福地「僕がレフェリングする試合を面白くしたい。でも4回戦だろうがタイトルマッチだろうが、どんな試合も必死だよ。レフェリーとしては観るトレーニングも必要だし、体力もいるからね。フィットネスジムで身体も鍛えてるよ」

□最後に福地さんにとってレフェリングとは?
福地「まだ分からないな。実際はレフェリーを引退したら分かるんじゃないかな。でも、まだまだレフェリーをやらせてね(笑。引退しないからね!まだ!!今、僕があるのは親父があったからだし、僕はボクサーとしてはチャンピオンになれなかったけど、レフェリーをやる為にボクシングをやって来たのかも知れないね。親父がいて、ボクシングがあったから、今の僕があると思ってるよ」

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