[特集]インタビュー
2008.10.18
Champions Eye
伝説の王者&現役王者が
世界戦を語る!!
WBC世界フェザー級タイトルマッチ
「ラリオスVS粟生」編

粟生隆寛(帝拳)が迎えた初の世界挑戦。王者オスカー・ラリオス(メキシコ)の牙城に挑み、4Rには渾身の右フックでラリオスからダウンを奪い、世界奪取を予感させた。しかし、ラリオスはベテランのキャリアを発揮し、ダウンのダメージをロングレンジから放つジャブとアウトボクシングで、粟生の追い討ちを捌き、ダウンで奪われたポイントを奪い返し、フルラウンドの末、判定2-1で若き挑戦者・粟生の世界奪取の夢を打ち砕いた。そんなラリオスVS粟生戦を、伝説の王者&現役王者達が語ってくれた。
□元WBA世界Lフライ級王者・渡嘉敷勝男
「出だし硬いなりにスピードがあった粟生は、左ストレート・右アッパーを多用してポイントを取っていた。4Rに右フックでダウンを取り、前半は粟生。後半、スタミナが落ちた所を攻め込まれたが、僕の判定では2ポイント勝っていた。攻勢点と的確さでラリオスを攻め込んでいたので残念。ラリオスは全盛期の力が落ちていた。粟生はこの敗戦をバネにすれば、ラリオスに直ぐ勝てる。世界王者になれる器だと思っているし、これからも期待している!!」
□元WBC世界Jフェザー級王者・畑中清詞
「これは獲れる試合だったね。ポイントアピールすれば獲れるラウンドもあった。8Rまでドローだったが、9Rのボディが痛かったね。粟生は世界レベルを証明したし、世界のチャンスが再度回って来れば世界を獲れる可能性は大だね!!」
□WBA世界ライト級王者・小堀佑介(角海老)
「粟生君はチャレンジャーらしくアグレッシブに攻めていましたね。見ていて気持ちが伝わってきました。今回はラリオスのキャリアが勝った感じですね。粟生君の次に期待したいです。長谷川選手は完勝ですね。何も言うことはありません」
□日本ウエルター級王者・沼田康司(トクホン真闘)
「自分は同い年として、粟生選手を応援していました。ダウンを先に奪い、右フックのカウンターなどでペースを掴んだと思って見ていたんですが、何としてでも勝つんだという気迫の差か、経験の差か、やっぱり最後は気持ちの強い方が勝つのだなぁと思いました。すごくどちらの選手からも勉強になる試合が見れてよかったです」
□東洋太平洋Sミドル級王者・清田祐三(F赤羽)
「粟生選手は残念でした。4Rにダウンを奪って、あそこで決めたかったですね。ラリオスはダウンを奪われてから、ダメージを回復する為のアウトボクシングと、あのジャブがこの試合のポイントでしょうね。やっぱり経験から来る引き出しの多さで、ラリオスが上回ってました。粟生選手はダウンを取ってから倒す事に意識が行き過ぎたのかな。ここから粟生選手がどう復活するのか期待しています」
□東洋太平洋Sウエルター級王者・日高和彦(新日本木村)
「粟生君にチャンスは沢山あったんですけどね。4Rに右フックでダウンを奪って、勝ちを意識して逆に硬くなっちゃったかも。ラリオスはダウンを取られても冷静に、リーチの長いジャブとアウトボクシングでダメージ回復に努めていたのは参考になりました。粟生君は改めてポテンシャルの高さを見せましたよ。次に期待しています」
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