[特集]インタビュー
2008.9.17

Champions Eye
伝説の王者&現役王者が
世界戦を語る!!
WBA世界ミニマム級タイトルマッチ
「新井田VSゴンザレス」編

 WBA世界ミニマム級タイトルマッチ王者・新井田豊VSローマン・ゴンザレスの一戦。新井田がミニマム級王座V8を賭け、最強の挑戦者・ゴンザレスを挑戦者に迎えたタイトルマッチは、ゴンザレスが噂通りのダイナマイトパンチを爆発させ、新井田からミニマム級王座を強奪。スピードとパワーが真っ向ぶつかり合った新井田VSゴンザレス戦を、元・現王者達が語ってくれた。

□元WBC・WBA世界ミニマム級王者・現東日本ボクシング協会協会長・大橋秀行

「ゴンザレスはアマ無敗・プロ無敗でリカルド・ロペスを思い出させたよ。完成度はロペスだけど、怖さではゴンザレスだね。新井田はあのままプレッシャーを掛けられたらやばいと思ったけど、至近距離で打ち合いに行った。あの打ち合いは迫力あり、非常にハイレベルな攻防だったね。新井田が負けてしまったが、トリプル世界戦ではベストバウトでしょう。ボクシングの醍醐味が凝縮した試合だった。今回のトリプル世界戦はファンのとっては堪らない興行だったでしょう。3試合全てにドラマ性があり、贅沢な興行だったと思いますね」

□元世界Jフライ級王者・具志堅用高

「この試合は本当素晴らしい試合だった。ゴンザレス、あれが本当のボクサー、理想のボクサーだよ。強いボクサーはクリンチをしない。日本のボクサーはゴンザレスの試合を観て参考にして欲しい」

□WBA世界ライト級王者・小堀佑介(角海老宝石)

「新井田VSゴンザレス戦、久しぶりにハイレベルなボクシングを見た気がしました。ゴンザレス選手のアッパーが当たってましたね。南米特有の角度から来るアッパーですね。新井田選手も途中から押され気味になりながらも、チャンピオンらしく勇敢に打ち合ってましたし、どちらも素晴らしいチャンピオン・ボクサーだと思います。でも、やっぱり世界には上には上がいるんですね!!」

□日本ミニマム級王者・嘉陽宗詞(白井具志堅)

「ゴンザレスは本当に強かったですね!!圧倒的でしたね。特に、左の使い方が素晴らしいし、左の打ち分けが上手かったですね。参考になるポイントが沢山ありました」

□日本ウエルター級王者・沼田康司(トクホン真闘)

「はっきり言いまして、世界のせの字にも到達していない自分が世界戦を見て語るなんて正直出来ないですけど、二人とも力んでいるようで、力みが抜けたパンチでしたし、特にゴンザレスは足腰でパンチを打っているから全体重が乗ったパンチを打っている。ゴンザレスはコンパクトでガッチリガードしながら攻撃しているので、あれだったら絶対に打ち負ける事はないです。打ち合い専用の選手で、僕としては沢山パクらせて頂きます。足を使っている時、新井田選手は上手く捌けていましたし、新井田選手惜しかった」

□日本ミニマム級王者・黒木健孝(ヤマグチ土浦)

「あえて僕はローマンと呼びます!!ローマン、強いですね!!新井田さんはもう少し頭を使ったボクシングをすると思ったんですが、7回王座を防衛している意地とプライド。それに、周囲の期待や見る目が新井田さんに打ち合いをさせてしまったんじゃないんでしょうか?新井田さんはもう少し足を使えば良かったんですが。技術でカバー出来る部分もそうすれば見えて来たと思うんですがね。僕としては、新井田・ローマンどちらかと言うと、怖さを抜いてローマンの方がやり易い。でも、もしローマンとの試合が決まったら眠れない日々が続くかな」

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