試合:プロ30戦目を迎えた日本人最年長の嶋田雄大38歳。対するWBCスペイン語圏Sフェザー級王者アレクシスは1まわり以上下の22歳。しかし、年齢差をものともせず、立ち上がりからリングを大きくまわり、自分のペースを作る嶋田。アレクシスも積極的に打って出るが、嶋田のジャブがテンポよく決まり、入り込ませない。3R、ジャブで誘ってカウンターを狙う嶋田だが、左ボディアッパー、ノーモーション気味の右ストレートなど、嶋田のあいているところにうまくパンチを当ててくる。ここで嶋田は右拳を痛めたもよう。以降、左手だけの闘いとなる。5Rには嶋田のヒッティングによりアレクシスの右目下がカット。くっついてくっついて隙間を作って左ボディとしつこく攻める嶋田だが、6R以降はアウトボクシングに徹し、まったく左1本となる。そのうち手数の多いアレクシスにうまくワンツーを打ち込まれるなど、先手先手でもっていかれるも、最終R、痛みをこらえ、体ごとぶつけるようにしてパンチを出す嶋田が、しつこい相手を3-0の判定で下した。