試合:20008年全日本ミニマム級新人王に輝いた日本ミニマム級9位　鬼ヶ島竜はここまで6連勝で波に乗っている。対するフィリピン出身ブンブン東栄は本来の階級での一戦となった。身長差、リーチ差ともに分の悪い鬼ヶ島だが、入り際にストレートを見せて相手をのけぞらせ、しっかり距離を詰め、低い重心からパンチを放っていく。ワンツースリーを見せてフォーでしっかり当てる、逃げられないようにロープに寄せて体の回転でコンパクトに打ち抜く鬼ヶ島。しかし、ブンブン東栄は鬼ヶ島が入ってくれば天井に届くかのようなアッパー、ワンツーでまわしながらストレートと、ムチがしなるように伸びのあるパンチを見せていく。また中盤から徹底してボディを狙うブンブン東栄。力まず投げるように打つ左右ボディの連打に鬼ヶ島のガードが下がり、動きも止まる。スタミナの心配がまったくなさそうなブンブン東栄はさらに内側を攻めては外側からフック、次には真っ直ぐワンツー、追いかけながらアッパーと面白いように足でかきまわし、出入りのいいボクシングを見せる。7R、思いきりよくコーナーを飛び出し果敢に攻める鬼ヶ島だが、ブンブン東栄のしっかりついてくるリードで距離を作られ、鬼ヶ島の足が止まるや正確なまでにまとめ打ちをされ、のけぞったところでレフェリーストップとなった。※勝敗が逆でした。お詫びして訂正させて頂きます。