試合:　2008年、東日本および全日本新人王MVPを獲得した斉藤司。迎えた相手、ライト級の池田善彦(グリーンツダ)は今回が初8ラウンド、後楽園ホール初試合となる。序盤から速いジャブを繰り出す斉藤。一方、パンチを置きにいく感じの池田は速さはともかく、ひたすら手数が多く、ぐんぐんとプレッシャーをかけ続け前に出ていく。頭をふりながら斉藤の懐にもぐりこみたい池田は下から上へ執拗なまでに手を出しつづけるが、なかなか斉藤の足を止めるまでにいたらない。アウトボクシングを見せる斉藤の出入りのよさに翻弄されながらも、何度か「来い!」といわんばかりに両手を広げてみせる。打たれてもガードは下がることなく、後半では逆に上下の打ち分け、そこからアッパーへと続ける。しかし、斉藤の刺すような鋭いジャブ、そこからワンツー、左右フックなど切れのあるコンビネーションが出ると動きが止まってしまい、最終ラウンド終了のゴングが鳴る前にレフェリーストップとなってしまった。これで斉藤は9戦全勝6KOとなった。