試合:日本とフィリピンの無敗対決。佐野がWBAアジア・スーパーフライ級王者で世界ランカーのタガカナオに挑戦した。長身オーソドックスの佐野がジャブから打ち下ろしの右ストレートで先制。2回、タガカナオはコンパクトな左ボディ、右ストレートで反撃。ガードした佐野だが、やや後手に回った印象。3回、佐野はジャブで丁寧な組み立てると4回はボディワークから左ボディを好打。ラウンド終盤には、カウンターの左ボディから連打で攻勢をかけた。6回、流れを変えたいタガカナオだが、カウンターを警戒してか圧力をかけ切れず。8～9回、佐野はジャブから左ボディでポイントをピックアップ。10回も佐野のペース。リターンの左ボディ、ワンツーをヒット。アウトボクシングが冴えわたった。12回、逆転を狙うタガカナオだが、佐野は距離で外すとリズムを保った。終始、ペースを握り続けた佐野が新チャンピオンに輝いた。