試合:IBF世界フェザー級挑戦者決定戦、14戦全勝(13KO)の中野が元WBA世界バンタム級暫定王者のアリームと対戦した。会場に緊張感が包まれる中、サウスポー中野がジリジリと距離を詰めて左ボディストレートをヒット。2回、アリームは打ち終わりを狙うと右ストレートで顔を弾き見栄えの良さをアピール。3回、左ストレートにつなげたい中野だが、距離が遠いのかヒットを奪えず。それでも攻め急がずプレスをかけた。5回、アリームは反応の良さを見せると単発の右をヒット。6回、アリームは打ってはすぐにサイドに回り込み、試合巧者ぶりを発揮。7回、中野は左を強振するが思い通りの展開を作れず。8回、アリームは逆ワンツーを好打すると足を使いながら的を絞らせず。偶然のバッティングでアリームは左目上をカット。9回、「幹士」コールが沸き起こる中、中野は左ボディストレートを決めるが、アリームはパパっと手数をまとめてペースを渡さず。10回、アリームは出入りを活かしたボクシングを展開、ラウンド終了間際に右ストレートでダウンを奪った。11回、プレスをかけた中野だが、決定打を打ち込めず。12回、中野は左フックをねじ込み腰を沈めさせてチャンス到来。会場が盛り上がる中、前に出たがアリームはクリンチで攻撃を遮断した。試合運びの上手さを見せたアリームが挑戦権を獲得した。中野が15戦目で初黒星を喫した。