試合:日本ユース・スーパーバンタム級王者の武藤が、昨年の全日本新人王MVPの山本を迎え撃った。初回、山本がグイっと前に出て右ボディストレート、左ボディで先制攻撃。サウスポー武藤は慌てる素振りを見せず対応。2回、山本はサウスポーにスイッチしながらガチャガチャッと前に出て単発の右をヒット。3回、武藤は左ショートを好打すると右アッパーをかち上げ、拮抗したラウンドを取った印象。4回、武藤は距離を測りながら左ストレートをヒット。前半終了時の公開採点は、38-38×1、39-37×2で武藤がリード。5回、ショートパンチの応酬となるが、武藤の左ボディアッパーの見栄えがいい。6回、武藤はワンツーで効かせると上下に打ち分け攻勢。前に出てくる相手を押し込み左ストレートを効果的に当てた。7回、両応援団の声援が沸き起こる中、我慢比べが続いた。8回、押し込みながらの打ち合いの中、武藤が距離を作りワンツーを叩き込んだ。4～6ポイント差をつけた武藤が初防衛に成功した。