試合:2014年全日本新人王決定戦以来、11年ぶりの再戦。挑戦者の殿本が上体を揺らしながらノーモーションの右ストレートを狙うのに対し、サウスポー阿部は右フックで対抗。2回、殿本はサウスポーにスイッチしながらトリッキーな動きでやりにくさを発揮。しかし、ラウンド終了間際、阿部は左カウンターでダウンを奪取。3回、殿本はジグザクに動きながら右フック、左ボディを叩きつけて反撃。4回、殿本は左フックで顔を弾くが阿部は左ストレートで鼻柱を切り裂きペースを渡さず。5回、強引に前に出る殿本とカウンターで迎え撃つ阿部の構図。前半終了時の公開採点は、49-45×3で阿部がリード。6回、殿本は左フックで効かせると左右フックで攻勢。殿本はヒッティングで左目上、阿部は偶然のバッティングで右目上をカット。7回、阿部はフットワークを駆使しながら左カウンターをヒット。蛙飛びで右を返した殿本だがクリーンヒットを奪えず。8回、打ち合いに持ち込みたい殿本だが、捕まえきれず。9回、阿部は要所で左ストレートを当てて試合巧者ぶりを発揮。10回、逆転を狙う殿本はなりふり構わず左右を振って猛追。阿部はクリンチで決定打を避けて試合終了のゴングを聞いた。返り討ちを果たした阿部が初防衛に成功した。