試合:日本タイトル&WBOアジアパシフィック・ウェルター級王座決定戦。日本王者のセムジュに5戦目の野上が挑んだ。サウスポー野上が左ボディストレートから仕掛けると中間距離で勝負。2回、野上はノーモーションの左ストレートを決めると返しのパンチをバックステップで回避。3回、野上は打ち終わりを狙うと左フックでバランスを崩させて見栄えの良さをアピールした。4回、足を止めての打ち合いでお互いに引かず。5回、セムジュは左ボディからコンパクトなパンチで反撃。我慢強く返した野上はラウンド終盤にワンツーで後退させて攻勢を印象付けた。6回、野上はリターンの右フックでグラつかせると積極的な攻撃。ここを踏ん張ったセムジュは、回転力を活かした連打で意地を見せた。7回、セムジュはボディにパンチを集めて体力を奪いに行く作戦。野上は疲れてきたか。インターバル中、ウガンダ応援団が大合唱で鼓舞した。8回、セムジュは疲労の色が隠せない野上を攻め立てると、コーナーに詰めて一気にスパート!必死に打ち返した野上だったが、ダメージの深さを考慮したレフェリーがストップした。セムジュが逆転TKO勝ちでウェルター級2冠王者に輝いた。