試合:無敗の日本人世界チャンピオン同士によるバンタム級王座統一戦。IBF王者の西田は赤色のIBFベルトを引っ提げ、青コーナー下で武市晃輔トレーナーと最終確認をしてリングイン。続いてWBC王者の中谷は緑色のベルトを引っ提げ、集中した表情でリングに入った。2人のバンタム級王者が対峙すると有明コロシアムのボルテージが上がった。サウスポー同士の一戦、いきなり仕掛けたのは中谷。右アッパーをゴツゴツと当てると打ち下ろしの左ストレートで襲い掛かる! 西田はガードで決定打を避けると真っ向から応戦し左ボディストレートを差し込んだ。2回、中谷は左クロスを好打すると右アッパーの連打で攻勢をアピール。3回、西田はプレスをかけてワンツーを好打しアグレッシブな姿勢。4回、西田はボディに細かくパンチを集めると左クロスで顔を弾き見栄えの良さをアピール。5回、「西田」、「潤人」コールが沸き起こる中、中谷が左ストレートから一気にラッシュ!西田は我慢強く返した。偶然のバッティングで西田は右目上を腫らした。6回、中谷は左フックを強振するとワイルドな攻撃を仕掛けた。6回終了時、3ラウンドから右肩を脱臼していた西田を見た陣営が棄権の意思表示を示したため、中谷がTKO勝ち。WBC・IBFバンタム級王座統一に成功した。2本のベルトを肩にかけた中谷が笑顔を見せた。一方、最後まで王者のプライドを見せた西田にも大きな拍手が送られた。