試合:日本ユース・ウェルター級王座戦。23歳の磯谷と21歳の加藤がベルトを争った。ジャブを飛ばす加藤に対し、磯谷はステップインから右フックを好打すると左ボディに繋げて見栄えの良さをアピール。2回、中間距離でし烈な主導権争いを続ける中、加藤がワンツーを決めた。3回、お互いに打ち終わりを狙う中で決定打に恵まれず。4回、磯谷がジャブからワンツーにつなげるとラウンド終盤には左フックを好打。前半終了時の公開採点は、38-38×1、39-37×2で磯谷がリード。5回、磯谷はジャブから丁寧に組み立てると右アッパーを織り交ぜてペースを維持。加藤はあと一歩が踏み込めず。流れを変えたい加藤は6回、ワンツーをねじ込むが、連打に繋げられず。それでも7回、右フックで膝を揺らして猛反撃。ここを踏ん張った磯谷は鼻血を流しながらワンツーで右目上を切り裂いた。会場がヒートアップする中始まった8回、2人とも最後の力を振り絞った。その中で磯谷のジャブが攻勢を印象付けた。後半の猛追を振り切った磯谷が新王者に輝いた。