試合:WBO世界ス―パフライ級王者の田中のV1戦。挑んだのは南アフリカから乗り込んできたカフ。ピーンと緊張感が張り詰める中始まった試合は、距離とタイミングの探り合いからスタート。田中が出入りを意識しながら右ストレートをヒット。2回、カフはリターンの左フックで顔を弾いた。3回、田中はボディワークとガードで被弾を回避すると左ボディをヒット。ジワジワと攻め立てた。4回、距離が詰まる中、危険なパンチを交錯させるスリリングな攻防。田中がワンツー、右ボディを好打。しかし。カフもキレのある左フックで脅かした。5回、カフは右クロスを決めてダウンを演出。立ち上がった田中は距離を取った。6回、田中は左ボディ、右ボディを突き刺し体力を削りに行く作戦。7回、田中は左ボディで下がらせるとカフは失速。8回、カフは右ショートでねじ込み攻勢をアピール。10回、田中は左ボディ、ワンツーを決めると間合いを詰めて回転力を上げた。11回、ショートパンチでグイグイと攻めたのは田中。しかし、カフも強打を返して譲らず。12回、至近距離で回転力を活かした打撃戦を展開。ギアを上げた田中はロープに詰めて連打で攻め立てた。ジャッジに委ねられた採点は割れたがカフを支持。新チャンピオンに輝いたカフは、リング上で喜びを爆発させた。一方、王座を陥落した田中は唇を噛み締めて悔しさをにじませた。