試合:日本フェザー級1位の中川と同級5位の殿本による再戦(2020年12月の対戦は殿本が判定勝ち)。初回、殿本は上体でリズムを取りながらジャブから左フックをヒット。ステップインからのワンツーで膝を揺らし先手を奪うことに成功。2回、殿本はプレスをかけて右クロスから上下に打ち分け攻勢。中川は相手の独特のリズムにやりにくさを感じているようだ。それでもラウンド終盤に右ショートアッパーで迎え撃ち意地を見せた。4回、中間距離で神経戦を展開。お互いに決定打を打ち込めず。5回、殿本は右カウンターで顔を弾くと左右をまとめて攻勢をアピール。しかし、偶然のバッティングで眉間をカットした。6回、パンチを交錯させる中、中川が左ショートフック、左ボディを好打。7回、中川は前に出てきた相手に左フックを合わせるとダウンを演出。最終8回、殿本は距離を詰めて左ボディから回転力を活かした連打で積極性をアピールした。試合終了のゴングが鳴ると熱戦を繰り広げた両者に盛大な拍手が送られた。大大阪から乗り込んできた殿本がランキング1位の中川を撃破。3度目の後楽園ホール登場で初めて勝ち名乗りを受けた。