試合:岡山県のジム初の世界王者と目指す阿久井が、ウクライナからやってきたダラキアンに挑戦した。阿久井が前の手で距離を測りながら右から切り込むのに対し、ダラキアンはガードを下げながらリングを大きく使う。阿久井がアグレッシブな姿勢を見せた。2回、阿久井はプレスをかけながらジャブを上下に打ち分けると、右オーバーハンドをヒット。素早く動くダラキアンを追った。3回、ダラキアンはボディワークで右を外すと一瞬の飛び込みから左フックをヒット。4回、ダラキアンはステップインから右アッパーをヒット。距離が詰まるとクリンチで攻撃を遮断。6回、阿久井はノーモーションの右ストレートで膝を揺らすと左を突いて圧力を強めた。7回、阿久井はリターンの左フック、さらにワンツーを好打しジャッジに攻勢をアピール。8回、阿久井はボディジャブから右ショートで顔を弾くと積極的な攻撃を披露。9回、ダラキアンは左右に動きながら変則的な右アッパーをヒットし見栄えの良さをアピール。11回、阿久井はクリンチからの離れ際に左ショートフックをヒット。さらに左ボディを突き刺し優勢に進めた。最終12回、阿久井が距離を詰めて左フックを好打。最後まで集中力を切らさず攻め続けた。ジャッジ3者ともに阿久井を支持。世界初挑戦の阿久井が新チャンピオンに輝いた。WBAのベルトを巻いた阿久井は、リング上で守安竜也会長や家族、応援者に感謝すると守安会長にベルトを渡した。