試合:WBO-AP王者・井上とOPBF王者・永田が2本のベルトを懸けて3年7ヶ月ぶりに再戦した。サウスポー同士による一戦は、永田が前後に小刻みに動きながらワンツーをヒット。相手の動きを見た井上は右アッパーでガクッと腰を沈めさせると左オーバーハンドを叩きつけて攻勢。幸先の良いスタートを切った。2回、永田は上下に打ち分け積極的な攻撃。右フックを浴びたが、ものともせずグイグイと攻め立てた。3回、永田は押し込みながらボディにパンチを集めると豊富な手数で攻勢。4回、井上は右アッパーでぐらつかせると一気にラッシュ。ピンチに陥った永田だが、しつこくボディを叩いて食い下がるが井上は接近戦でショートアッパーを突き上げダメージを与えた。意地のぶつかり合いに観客は大熱狂!5回、永田はプレスをかけてアグレッシブな姿勢。このラウンド井上は受けに回った。続く回も永田はアッパーを警戒しながらワンツー連打でポイントを稼いだ。8回、中間距離で激しいパンチの交換を見せる中、強気に攻めたのは永田。右目上を切り裂いた。我慢比べのような打ち合いとなった9回。ジャッジも悩むところだ。10回、永田は左回りに動くと左ストレートを好打。11回、持てる力を振り絞り懸命の打ち合い。井上は上回ったが永田の執念もすさまじい。最終12回、頭をつけてボディを叩い合い、お互いに譲らず。壮絶な打撃戦は最後まで続いた。ジャッジ2者の支持を得た永田が勝利。2冠王者に輝いた永田は加藤健太トレーナーと抱き合って勝利をわかちあった。