試合:元日本スーパーフライ級1位の梶が昨年8月以来の再起戦。拳を交えたのは、2021年全日本スーパーフライ級新人王の篠田。初回、サウスポー篠田が左オーバーハンドを叩きつけて先制攻撃。上体を小刻みに振りながらリズムを取ると左フックで腰を沈めさせて見栄えの良さをアピール。動きが固い梶だが、左フックで顔を弾き応戦した。2回、篠田は打ち終わりに左アッパーを好打するとキレ味鋭いアッパーで脅かした。3回も篠田のラウンド。距離をキープしながら上下に打ち分けた。流れを変えたい梶は4回、右フックをねじ込むとコーナーに詰めて回転力を活かした連打で攻勢。一気に主導権を奪い返した。5回、梶は左ボディを突き刺し動きを止めると豊富な手数で攻勢。篠田は苦しくなってきた。6回も梶は攻撃の手を緩めず。左ボディ、右フックを叩きつけて後退させた。7回、梶は左アッパーでグラつかせると連打で仕留めに行くが、ここを踏ん張った篠田は必死の抵抗。もう一度チャンスを作りに行くが、梶の左フックを浴びると前のめりにダウン。レフェリーはノーカウントで試合をストップした。激戦を制した梶が再起に成功した。最後まで奮闘した篠田にも大きな拍手が送られた。