試合:WBO世界スーパーフライ級王者・中谷の初防衛戦。挑戦者はメキシコから乗り込んできた強豪コルテス。サウスポー中谷が前の手で距離を測りながら打ち下ろしの左ストレートをヒット。当たりは浅いものの、攻勢をアピールするには十分だ。2回、中谷は緩急をつけたジャブで懐に入らせず。3回もロングレンジをキープしながら左ストレートを腰を沈めさせてペースを維持した。4回も中谷のラウンド。コルテスの右フックをスウェーでかわすとステップインから逆ワンツーを好打。5回、中谷はジャブから左ボディアッパーをめり込ませてダウンを演出。再開後、連打から右ボディでダウンを追加。なんとか立ち上がったコルテスはゴングに救われた。KO決着に期待が高まる中、迎えた6回、コルテスは右ストレートで顔を弾くと積極的な攻撃で反撃。このラウンドはコルテスがポイントを取った。8回、ジャブから組み立て直した中谷は、左ボディストレート、ワンツーを好打。9回終盤、中谷はカウンターの左ボディアッパーで動きを止めるとパンチをまとめて3度目のダウンをゲット。コルテスはここも立ち上がりファイティングポーズを取った。10回、中谷は攻め急がず、中間距離からワンツーをヒット。続く回もテクニックの差を見せて着実にダメージを与えた。12回、逆転を狙うコルテスは左右フックを繰り出すが、中谷は真っ向から打ち合うと、豊富な手数で攻め立てた。3度目のダウンを奪った中谷が大差判定勝ちで初防衛に成功した。