試合:田中がタイで3度目の世界挑戦に臨んだ。拳を交えたのはWBC王者のパンヤ。両者は昨年8月に対戦しパンヤが判定勝ちしている。開始早々、田中が距離を潰して積極的な攻撃。先手を奪いにいくが左フックを浴びてダウン。立ち上がった田中は多少の被弾をものともせず果敢に前に出た。2回、激しい打撃戦を繰り広げる中、パンヤは左フック、右ボディストレートを好打。田中もパンチを返すがパンヤの有効打が上回った。3回、パンヤはワンツーでグラつかせるとロープに詰めて連打で攻勢。ピンチを迎えた田中は必死に左右を返してこのラウンドを乗り切った。4回、田中はもう一度ボディから攻めるが、パンヤはジャブからショートアッパー、左ボディを痛打。試合運びの上手さを見せる。4ラウンド終了時の公開採点は、40-35×1、39-36×2でパンヤがリード。5回、接近戦でのパンチの応酬。田中はプッシュしながら左ボディを好打。しつこく攻めて勝利への執念を見せた。6回、近距離での攻防を避けたパンヤは、左フック、ワンツーをヒット。被弾した田中は動きが落ちてきた。7回、パンヤはサイドに回り込んで左ボディを突き刺しペースを維持。8回、パンヤはワンツー、左フックを決めたところで田中陣営が棄権の意思表示を示した。返り討ちを果たしたパンヤが4度目の防衛に成功した。