試合:前IBF世界ライトフライ級王者の矢吹が世界王座次期挑戦者決定戦に臨んだ。拳を交えたのはベネズエラの強豪・チャコン。両者がリングインすると会場は緊張感に包まれた。矢吹がジャブから右カウンターをヒット。対するチャコンもステップインからキレ味鋭い左フックを狙う。初回からスリリングな攻防を繰り広げた。チャコンはヒッティングで左耳をカット。2～3回、お互いに決定打こそないものの、矢吹は相手のコンビネーションに冷静に反応。4回、矢吹は単発の左ボディをヒットすると右オーバーハンドで脅かすが、チャコンも左フックを合わせて対抗。矢吹のジャブがジャッジに攻勢を印象付けた。6回、矢吹はジャブから左を追撃。集中力を切らさず有効打で上回った。7回、矢吹のジャブがさらに機能してくる。左で効かせると連打から右をフォローしダウンを先取。再開後、パンチをまとめてダウンを追加した。8回、矢吹は攻撃の手を緩めず左右をまとめて3度目のダウンを演出。ここも立ち上がったチャコンだがフラフラだ。9～10回、矢吹はジャブを軸にジワジワとダメージを与えてペースを維持。ダメージが溜まってきたチャコンはスリップを繰り返した。11回、矢吹はワンツーでグラつかせるとパンチをまとめてレフェリーストップに持ち込んだ。矢吹が3度のダウンを奪い完勝した。