試合:フェザー級注目の一戦。チャンピオンカーニバルMVPを受賞した2冠王者の阿部と10戦全勝(5KO)でタイトル初挑戦を迎えた前田が対戦した。両者とも花道ではなく、後楽園ホール最上段からの入場。会場は盛り上がりを見せた。初回、中間距離で緊張感たっぷりの駆け引き。お互いに左の大砲は出さず、ヒリヒリする空間を作り上げた。2回も神経戦が続く。均衡を破るのはどっちだ。3回、阿部がワンツーを好打すれば前田も右フックを決めて譲らず。お互いにクリーンヒットはないのだが頭と体をフル活用しての攻防。一瞬も目が離せない。5回、阿部がテンポアップ。相手の左を距離で外すとワンツーをヒット。前田は口から血が止まらない。7回、前田の左ストレートが顔面を捉える。阿部は相手のパンチで右目上をカットした。8回、お互いに得意の左を炸裂すると応援団はヒートアップ。10回、阿部のジャブが機能。左で顔を弾き見栄えの良さをアピールした。11～12回は前田がプレスをかけて阿部が迎え撃つ展開が続いた。ジャッジ2者の支持を得た阿部が初防衛に成功した。