試合:前WBO世界フライ級王者の中谷がスーパーフライ級転向初戦を迎えた。拳を交えるのは元世界王者のロドリゲス。初回、サウスポーにスイッチし強引に距離を潰してくるロドリゲスに対し、中谷は右フックをコツンコツンと当てて応戦。しかし、ラフに攻めてくる相手にやりにくさを感じているよう。2回もロドリゲスは腕を絡めながらボディを叩くが、中谷は冷静さを保つと打ち終わりに左ストレートを好打。3回、中谷は距離をキープしながらワンツーをヒットしリズムを掴みかけるが、ロドリゲスの荒々しい攻撃に手を焼いた。それでも5回になると接近戦でのショートアッパーが機能。続く回も左カウンターで顔をのけぞらせるが、タフなロドリゲスも食い下がった。7回、ロドリゲスはローブローの反則で減点1。8回、中谷は右アッパーを突き上げると多彩なコンビネーションで攻勢。ロドリゲスは左目下をカットした。最終10回、中谷は左ストレートで顔を弾き、KOチャンスを作るが、驚異的なタフネスを誇るロドリゲスを仕留め切るまでには至らず。しかし、終始ペースを握り続けた中谷が大差判定勝ちした。