試合:アジア3冠を達成した岩田が10戦目で世界初挑戦のリングに上がった。岩田がジリジリと距離を詰めて右から切り込むのに対し、サウスポー・ゴンサレスはリングを大きく使いながら単発の左ストレートをヒット。2回、ゴンサレスは左右に動きながら左ストレートで迎え撃ち、やりずらさを発揮。偶然のバッティングでゴンサレスは左目上がぶつかり、数分間の休憩が与えられた。なかなか捕まえることができない岩田だが、3回に右ボディストレートを好打すると、相撃ちの右ストレートをヒット。ゴンサレスは偶然のバッティングで左目上をカットした。4回、中間距離でパンチを交錯させる中、岩田が右ボディアッパーを突き刺し攻勢。5回はゴンサレスがプレスをかけて上下に打ち分け、岩田が右ボディアッパーを返す展開。中盤は、ゴンサレスがプレスをかけてボディにパンチを集めて見栄えの良さをアピール。左ボディを返した岩田だが、後手に回った印象だ。8回、ゴンサレスは的を絞らせず老獪なボクシングを披露。9回、岩田は右ボディを叩きつけてコーナーに押し込み反撃。しかし、ゴンサレスも左オーバーハンドを決めて意地を見せた。10回になるとゴンサレスは再びアウトボクシング。クリンチも上手く使いながらポイントを稼いだ。最終12回、岩田は果敢に前に出たが、決定打を打ち込むことができなかった。試合運びの上手さを見せたゴンサレスが防衛に成功した。