試合:日本スーパーウェルター級王者の川崎のV2戦。挑戦者は苦節18年目でついにタイトルマッチのリングに上がった出田。開始早々、出田が距離を潰してボディにパンチを集めて積極的な攻撃を展開。川崎は左ボディを突き刺し応戦。初回から気持ちがぶつかり合う打ち合いを見せた。偶然のバッティングで出田は左目上をカット。2回、出田はプッシュしながらショートパンチの連打。ハイペースで飛ばした。3回も乱打戦は続く。出田が押し込んで豊富な手数で攻め立てた。頭がぶつかり出田は右目上をカットした。4～5回、出田はしつこく前進し豊富な手数でジャッジに攻勢をアピール。前半終了時の公開採点は、48-47×1、49-46×2で挑戦者がリード。6回、出田の手数はなおも止まらない。上下に打ち分け攻勢を印象付けた。劣勢を跳ね返したい川崎は7回、右ストレートをヒット。ここにきて出田は疲れてきたか。しかし、続く回ギアを上げたのは出田。これでもかとパンチをぶつけてポイントを奪った。9回、出田がスパート!怒涛の連打で追い込むとダメージの深さを考量した川崎を見てレフェリーが試合をストップした。タイトル初挑戦の38歳の出田が新チャンピオンに輝いた。