試合:"モンスター"と"フィリピ―ノフラッシュ"が、2年7ヶ月ぶりにさいたまスーパーアリーナで拳を交えた。先に入場したのはWBAスーパー、IBF王者の井上。親交が深いミュージシャン布袋寅泰のギターの生演奏でリングインした。対してWBC王者のドネアはゆっくりと花道を歩き一礼。日本のファンは大きな拍手で5階級制覇王者を迎え入れた。注目の初回、中間距離でこれ以上ない緊張感あふれる攻防。井上が強烈なジャブを飛ばせば、ドネアも打ち終わりに必殺左フックを狙いスリリングな展開。するとラウンド終了間際に井上の右ショートがジャストミート!早くもダウンを奪った。2回、井上はロープに詰めて強烈なコンビネーションで襲い掛かると左フックでグラつかせて攻勢。怒涛の連打から左フックで痛烈なダウンを奪うとレフェリーはノーカウントで試合をストップした。井上が戦慄のKO勝ちで日本人初の世界3団体統一王者に輝いた。超満員の観客から勇敢に戦ったドネアにも惜しみない拍手が送られた。