試合:プレスをかけながら右ロングフックを繰り出す大野に対し、約2年8ヶ月ぶりのサウスポー岩原は左アッパー、左ストレートで迎え撃ちブランクを感じさせない動きを見せた。2回、相手のパンチに冷静に反応した岩原は、右フックを合わせて攻勢を印象付けた。4回、お互いにチャンスを探る緊張感あふれる攻防の中、岩原はワンツー右フックを好打。しかし、大野も右フックを強振し意地を見せた。6回、岩原は距離を保ちながら打ち終わりに右フックを決めて優勢に進めていたが、大野はラウンド終了間際に右フックでガクッと腰を沈めさせて反撃。8回、懸命にパンチを繰り出す大野に対し、岩原は決定打を避けた。ジャッジに委ねられた採点は三者三様の引き分け。