試合:ウェルター級2冠王者の豊嶋にメキシコ逆輸入ボクサー坂井が挑戦する注目の一戦。ジャブを飛ばしながらリズムを作る坂井に対し、豊嶋は右を叩きつけるがガッチリとブロック。2回、両者ともに鉄壁の守りで決定打を許さず。まだ、どちらともハッキリとペースは取れていない。3回、豊嶋は左ボディを好打。しかし坂井も右ショートアッパーを決めて押し負けず。続く回は両者とも手数を増やして消耗戦に突入した。5ラウンド終了時の公開採点(この試合では1度しか公開されない)は48-47、49-46、50-45で豊嶋がリード。豊嶋の左ボディが評価された形か。7回、豊嶋は右ストレートをねじ込むと左ボディを痛打した。9回も接近戦でボディを叩き合う中、豊嶋が角度のある左ボディ、右ボディアッパーを突き刺しジャッジに攻勢をアピールした。10回、坂井は出入りを意識しながら左ボディ、右フックを決めて奮闘。11回、豊嶋のボディ攻撃が功を奏してきたのか、坂井の動きはやや落ちる。それでも必死にワンツーを返し勝利への執念を見せた。最終12回、豊嶋はワンツーで膝を揺らすと攻撃の手を緩めずアグレッシブに攻め切った。4～6ポイント差をつけた豊嶋が2冠王座防衛に成功した。