試合:円熟期を迎えた井岡が、15連勝中の元世界王者ロドリゲスを迎えて3度目の防衛戦に臨んだ。無観客試合で行われた一戦は、ロドリゲスがゴングと同時に飛び込んで先制攻撃。対する井岡はどっしりと構えてジャブで様子を見た。ロドリゲスは鋭く踏み込んで左フックから左右をまとめて攻め立てる。しかし、井岡は慌てる素振りを見せず左ボディを返した。2回、井岡は左ボディを差し込み動きを止める。しかし、ロドリゲスは被弾しながらも果敢に前に出て左右フックで応戦した。3回、ロドリゲスは打ち終わりに左フックを合わせると力強いパンチでグイグイと攻め込み優勢をアピール。相手の圧力に手を焼いた井岡は、4回に右ボディストレートを好打。しかし、ロドリゲスは手数を落とさず真っ向から打ち合った。5回、ロドリゲスはスイッチしてリズムを変えながらショート連打を繰り出す。6回、井岡はやや運動量の落ちたロドリゲスにジャブから組み立てて距離をキープ。井岡は左で距離を測ると巧みな試合運びでポイントを加点した。9回、ロドリゲスはボディ攻撃から細かい連打で後退させて攻勢。井岡はクリンチで攻撃を遮断した。続く回もロドリゲスは左ボディから左右フックで迫った。11回、井岡は失速したロドリゲスに左ボディからワンツーをヒット。最終12回、激しいパンチの応酬となり一歩も引かなかった。ジャッジ3者ともに4ポイント差をつけた井岡が3度目の防衛に成功した。