試合:43歳のベテラン王者の野中の2度目の防衛戦。相手は、これが2度目のタイトル挑戦の越川。越川がプレスをかけながら右ボディを狙うのに対し、サウスポーの中はサークリングしながら打ち終わりに左ストレートを合わせた。2回、越川はジリジリと距離を詰めて左フックを好打。しかし、野中もペースを渡すまいと上下に打ち分け試合運びの上手さを見せた。3回、野中はリングを大きく使いながら相手のパンチのひらりとかわすとワンツーをヒット。続く回もサイドに回り込んで左ストレートで出鼻を挫いた。流れを掴むことができない越川だが、5回に圧力を強めて右を被せて反撃。7回、野中のアウトボクシングが冴えわたる。左ストレートで顔を弾くと距離でパンチを外してポイントを稼いだ。相手の動きを止めたい越川だが、手数が少なく捉えることができず。野中のワンツーを浴びて鼻血を流した。野中は偶然のバッティングで左目上をカット。10回、野中はワンツーで右目上を切り裂くとジャブから左カウンターを決めてジャッジに攻勢をアピールした。逆転を狙う越川は最終12回も前に出るが、野中は足を止めずに決定打を避けて的確なパンチを決めた。大差判定勝ちした野中がV2を達成した。