試合:ダイナミックグローブ600回記念のメインイベントは、OPBF王者の豊嶋とWBOアジアパシフィック王者の別府による、ウェルター級アジア2冠王座統一戦。初回、別府がジャブを飛ばしながら出入りを意識したボクシングを展開。豊嶋は、冷静に対応するとワンツーをヒット。王者同士による緊張感のある攻防を繰り広げた。2回、別府はスピードを活かし左を軸に試合を組み立てる。対する豊嶋は慌てる素振りを見せずプレスをかけて左ボディを好打した。4ラウンド終了時の公開採点は40-36×2、39-37×1で豊嶋がリード。5回、心理的に優位に立った豊嶋は、ボディにパンチを集めて着実にポイントを加点。7回、豊嶋は右アッパーから左をフォローしてダウンを先取した。立ち上がった別府だが、左目下を腫らして守勢を強いられた。8回終了時の公開採点は80-71×2、78-73×1で豊嶋が差を広げた。10回、別府のワンツーが決まるが、豊嶋はジリジリと距離を詰めて右ボディで動きを止めると、ワンツーから左フックで追撃し2度目のダウンを演出。ここも立ち上がった別府だったが、10カウントが数え上げられた。作戦遂行能力の高さを見せた豊嶋が2冠王者に輝いた。