試合:注目のフェザー級アジア2冠王座統一戦。サウスポー同士の一戦は、21歳の森がボディへのジャブから思い切りの良さを見せる。対する清水はジャブから左ストレートを合わせた。危険なパンチを交錯させて初回からスリリングな攻防。2回、森は距離を潰して密着した状態からボディにパンチを叩き込むが、清水も負けじと左ショートをコツコツと当てた。お互いの意地がぶつかり一歩も引かずショートパンチの応酬を繰り広げた。4ラウンド終了時の公開採点は39-37(清水)、39-37(森)、38-38と三者三様。5回、森は体の強さを活かして押し込むと、ボディブローで体力を削りにいく。しかし、清水は続く回に左ストレートをねじ込むと右ボディを痛打。接近戦が続く中、次第に清水のショートパンチが上回ってきた。8回、清水は打ち下ろしの左ストレートを再三ヒット。森は鼻血を流した。8回終了時の公開採点は、78-74×2、77-75×1で清水がリード。リズムに乗った清水はジャブからワンツーを好打。距離を取ってジャブで突き離した。懐に入りたい森だが、清水のジャブに思い通りの展開を作れず。最終12回も清水が遠い距離からワンツーを決めて優位に進めた。総力戦を制した清水が2冠王者に就いた。