試合:7月の王座決定戦で戴冠した矢吹のV1戦。挑戦者はこれが3度目の日本王座挑戦の大内。初回、大内がボディへジャブを決めて先に仕掛けるのに対し、矢吹は慌てずジャブ飛ばして慎重な試合運びを見せた。2回、矢吹はロングレンジからキレのある左を突いてリズムを作る。大内は相手の懐の深さに突破口を開けず。その後も矢吹はジャブを軸に単発の右ボディをヒットしポイントを連取。大内はブロックするが、矢吹が見栄えの良さで上回った。5回、大内は一瞬の踏み込みから右クロスを狙う。クリーンヒットは奪えなかったがタイミングを合わせてきた。前半終了時の公開採点は3者ともに50-45で矢吹がリード。7回も矢吹のジャブが冴えわたる。左を突き出しじっくりと組み立てると、相手が入ってきたところに右アッパーを合わせてペースを維持した。9回、逆転を狙う大内は強引に打って出るが、矢吹はスウェーでかわすとワンツー、左ボディを好打。上手く捌いてポイントを加点した。10回、大内は相手の右アッパーに右クロスを決めたが、矢吹もジャブから右ストレートをねじ込むと打ち合いでも上回った。矢吹が大差判定勝ちで初防衛に成功した。