試合:これまで日本人男子選手のタイにおける世界戦は未勝利。その負の歴史を断ち切るべく田中が、気温35℃の屋外リングに上がった。立ち上がり、田中は左を突きながら単発の右を繰り出し上々のスタート。2回、ノックアウトはボディに的を絞り圧力を強める。効果的なパンチはないもののタイ特有の歓声が沸き起こった。3回、プレスをかけたノックアウトは左フックでダウンを先取。続く回もグイグイと距離を詰めて右ボディアッパーで動きを止めにかかった。田中はジャブは当たるが右に繋げることができず。8回、田中は意を決して打ち合いに臨みボディに細かいパンチを決めるが、ノックアウトも回転力を活かした連打で譲らなかった。10回、田中はワンツーで顔を弾き反撃に転じるが相手のクリンチワークに阻まれ後続打が出ず。逆転を狙う田中は懸命にパンチを繰り出すが、ノックアウトの豊富な手数に流れを変えることができなかった。判定勝ちでノックアウトが12度目の防衛に成功した。