試合:アマチュア出身のサウスポー重岡が、プロ2戦目でOPBF王座を保持する世界ランカーにアタック。今年3月に小浦翼(E&Jカシアス)から王座を奪ったファイターのダンテに対し、重岡はワンツーから強烈な右ボディ、左アッパーのコンビネーションで早くも追い込みをかけた。2回はダンテがガードを固めウィービングしながら距離を詰めるが、重岡は退くことなく応戦。激しい打ち合いとなったところで頭が当たり、ダンテが右側頭部を負傷した。アクシデント後もペースを崩さず前に出たダンテだが、3回は重岡がステップワークを駆使し、ダンテの入り際に右フック、左アッパーを好打した。後半、重岡も相撃ちで一発を浴びる場面はあったが、集中力を切らさずに反応し、芯ではもらわなかった。重岡は5回にバッティングで右目上をカットしたが、上下の打ち分けでダンテにダメージを与え続け、倒すことはできなかったが優勢のままゴングを迎えた。世界ランカー相手に大差の判定勝ちを収めた重岡が、来年のタイトル挑戦に弾みをつけた。