試合:世界への飛躍を公言する勅使河原の3度目の防衛戦。今年3月のWBOアジアパシフィック王座戦に続き、これが3度目のタイトル挑戦となる川島が白を基調としたコスチュームで入場したのに対し、王者はサンタのガウンと今回も不気味な仮面を被ってリングインし、会場を沸かせた。まずはリング中央でフェイントを掛け合い、ガードを下げたスタイルの勅使河原がノーモーションの左を突いて挑戦者を揺さぶる。川島も左のダブルを当てると右ボディストレートに繋げ、互角の立ち上がり。2回に入ると川島の右がカウンターで入るが、勅使河原の左右フックも被弾した。上体を柔らかく使う勅使河原はさらに変則的に前の手を伸ばしては右クロスをヒットさせ、川島を後手にさせた。川島もジリジリと圧力を掛けては王者の打ち終わりに左フックを合わせるが、タイミングが掴めず攻撃の繋がりに欠けた。4回までの途中採点は39ー37、39ー37、40ー36で王者がリード。それでも5回は川島のガードが機能し、勅使河原の打ち終わりに右ストレートを好打。終盤にも右を当て好機を作ったが、ここで勅使河原が左右の強打で襲いかかり、終了1秒前に左フックでダウンを奪った。カウント7でなんとか立ち上がった川島だが、ダメージは明らか。レフェリーがカウントを数え上げ、勅使河原がKO勝ちでV3を達成した。