試合:アマで44勝(19RSC)22敗の戦績を挙げ、プロに転向した酒井が13戦のキャリアを持つベガを相手にデビュー戦を迎えた。初回、体を柔らかく使い、速いジャブを散らす酒井に対し、1年半ぶりの試合となったベガもしっかりとブロックしては踏み込んでの右を狙うが、酒井が回転を上げると守勢に回る時間が長くなった。2回は先手を意識しワンツーで仕掛けたベガだが、ジャブが少なく、足を使う酒井を捉えきれず。酒井も左フックは合わせるが、狙い過ぎてか右の手数に欠けた。すると3回はベガの手数が落ちたところで酒井が左ボディ、右ストレートをヒット。4回に入ると左右ボディでベガのスタミナを削り、5回には左フックから一気に畳み掛けたが、ベガも粘りを見せフィニッシュまでは持ち込ませなかった。最終6回も決め手に欠けたままゴングとなったが、酒井がポイント差をつけ初陣を飾った。