試合:サウスポーでオーストラリアから来たガゴとフィリピン出身のアダムの一戦。リングの中心からプレスをかけてボディを打ったのはアダム。ロープ際まで下がってカウンターを狙ったのはガゴ。左ストレートを下から打ち上げるガゴは上体が伸びてパンチに体重が乗らない。それでも距離が縮まった3ラウンド、ガゴの左がアダムの顔面をとらえた。距離をとってゆっくりとしたテンポでパンチの交換をする両者は試合の中盤を迎えた。 ガゴが距離を詰めてアダムにロープを背負わせる場面が多かった6ラウンドだったが、有効打が出ない。一方、7ラウンドには、アダムがボディからの組み立てで上にパンチを集めるがガードの固いガゴは被弾を免れる。両者ともに疲れは見せず、クリンチも少ない試合だが、ペースをつかみ切れず攻めあぐむ。迎えた最終10回、バッティングで一息ついた両者はようやくテンポアップ。それぞれが3つ4つとパンチを放って緊張感を高めたが最後まで勝負は決まらず。