試合:黒星を喫したデビュー戦以降、9連勝(6KO)を上げている比国ランカーのビクトリアノ(21)と、昨年4月のWBOアジアパシフィック王座挑戦で惜しくも初の土をつけた木村(22)の日比ホープ対決。初来日のビクトリアノは、ジャブが冴える木村の入り際に左フックを狙うと、木村が仕掛けたところで右ストレートを打ち抜き腰を落とした。その後も打ち終わりを狙われた木村だが、2回はダッキングで相手のパンチを外し踏み込み、左ボディ、右ストレートで対抗。終盤には左フックから攻勢に転じ、右フックでダウンを奪った。再開後も一方的に攻め続けた木村は、続く3回も左ボディ、左フックを起点にチャンスを作るが、ガードが下がったところで右アッパーを被弾し尻もちをついた。再開後も勢いづいたビクトリアノとの打ち合いでガクッと膝を折る場面はあった木村だが、4回は上下の打ち分けで巻き返しを図る。すると5回、腹を効かされ前に出られなくなったビクトリアノにラッシュをかけ2度目のダウンを奪うと、最後は右ストレートの連打で戦意を喪失させ、レフェリーストップを呼び込んだ。倒し倒されの打撃戦を制した木村は、試合後のインタビューでタイトル再挑戦に意欲を見せた。