試合:戦うシングルマザー吉田がデビューから5年、14戦目で迎えた初の世界戦。まずは吉田が積極的に距離を詰め、ハワイ出身のモートンを手数で攻め立てた。すると1分過ぎにはボディを効かせ攻勢に。上々の立ち上がりを見せる吉田に対し、2回のモートンはジャブを突きながら距離を保とうとするが、吉田の速い攻撃についていけず。右ストレートを被弾し、3回にはワンツー、ボディと上下にまとめられ腰を落とした。4回はモートンが手数を増し反撃に出るが、ガードの意識が低く、右ストレートを浴び続けた。吉田は5回以降もボディを軸にモートンを押し込み攻勢をアピール。7回はモートンが気合を入れなおし、掛け声と同時に左右を振りまわすが、吉田はその勢いを連打からの右アッパーで断ち切り、主導権を離さなかった。このまま終盤も上下の打ち分けで攻め立てた吉田が、ダウンこそ奪えなかったもののほぼフルマークの判定3-0で完勝。念願の世界王座を獲得した。試合後のリングでは愛娘と喜びを分かち合った。