試合:アマ108戦のキャリアを持つ宇津木のプロ4戦目。フィリピンの輸入ボクサー、ヴェルデを迎えた宇津木は、重心を低くジャブから右に繋げ先制するが、ヴェルデも左からの攻撃が速く、序盤から中間距離でのスリリングな攻防が続いた。2回は宇津木の右ストレートが相手を捉えたが、頑丈なヴェルデも圧力を掛けてはワンツー、左ボディで反撃。リズムを掴み始めた宇津木がスピードと手数で突き放しにかかると、ヴェルデも3回にペースを上げ距離が近くなった宇津木を攻め立てた。この回終盤は宇津木が右の好打から畳みかけたが、ヴェルデの硬いガードを破れなかった。すると4回はヴェルデが宇津木の左をブロックしながら猛プッシュ。圧された宇津木もこの回に足を止め打ち合うと、続く5回終盤にはコンビネーションの連打でヴェルデを棒立ちにさせた。タフなフィリピン人は6回もジャブ、ワンツーで前に出たが、終盤は距離を支配した宇津木のワンサイド。最終8回も強弱をつけた上下の打ち分けで攻め立て、防戦一方にさせるとヴェルデ陣営からタオルを投入させた。