試合:アマチュア87戦72勝(30KO)15敗、プロではここまで5戦全勝(4KO)の戦績を残すサウスポーの中嶋が、ジャブで距離を測ると力強い左ストレートを打ち込む。対し、04年デビューのベテラン宇津見は、しつこく踏み込んでボディを叩くと初回終盤には右フックを効かせ、まずまずの立ち上がりを見せた。2回も宇津見が低い体勢で老獪に距離を詰め、ボディから上にヒットを重ねたが、中嶋も離れ際を狙うと左ストレート、左ボディアッパーを好打。3回は、攻め込まれながらもタイミングよく左ストレートから右フックに繋げたが、宇津見の粘りもあって攻勢を印象づけるまでには至らなかった。4回には返しの右フックで宇津見にダメージを与えたが、劣勢になりかけた宇津見も5回は接近戦でカバー。以降もバックステップを使う中嶋と、しつこく詰める宇津見の展開が続いた。手数・有効打ともほぼ互角だったが、7回に中嶋の右フックの一撃で宇津見がキャンバスに転がり、立ち上がれずレフェリーストップ。中嶋が苦しみながら6勝目を挙げた。