試合:IBF世界Sフライ級の次期挑戦権を懸けた一戦は、互いに探りを入れる静かな立ち上がりでスタートしたが、1分を過ぎるとオリボが速く軽快な足で距離を詰め、ジャブをヒット。右ストレートは船井のガードの上だったが、小柄ながら世界ランカー一桁の片りんを見せた。船井もオリボを正面に捉えて離さなかったが、オリボの踏み込みの速さに攻め手に欠いた。しかしその矢先、1分半が過ぎたところで船井の狙い済ましたワンツーがオリボを捉えダウンを先取。オリボはよろけながらも立ち上がり、続行となったが船井から逃れることができずに再びの右から返しの左フックで崩れ落ち、今度はレフェリーも続行を危険と見てストップ。船井が序盤のノックアウト勝ちで世界前哨戦を制した。試合後、船井はファンの声援に感謝し、次は世界、絶対に獲ると力強く抱負を語った。