試合:7戦無敗の一休がキャリア20戦のランカー多田にアタック。距離を潰しにかかる一休に対し、多田はバックステップを使いながらジャブ、ワンツーで迎え撃ち、一休の動きが止まるとすかさずワンツー、アッパーの連打で攻め立てた。多田の試合巧者ぶりに序盤はペースが掴めずにいた一休だが、左フックで強引に押し込むとボディを効かせ攻勢に。しかし、多田も的確な右ストレートを決め一休を下がらせ、右アッパーを有効に使い打っては離れのボクシングで主導権を握った。すると3回は多田の回転力のあるアッパー、右ストレートに押し込まれ一休がピンチ。それでも4回は再び距離を潰し、多田に足を使わせるスペースを与えず。粘り強いファイトで多田に対抗した。5回は一気に飛び込んでの左フック、くっついては左ボディから右の強打に繋げた一休だが、多田も強い右で動きを止めては連打を返し、中盤以降は一進一退となった。終盤、流石に疲れを見せた多田は、一休のインファイトをクリンチでしのぎ、サイドに回っては右のショートで応戦。7回に右ストレートを効かせ左フックまで返したが、一休もここは踏みとどまり、左右フックで多田にダメージを与えた。最終8回、多田は序盤に見せたフットワークで突き放しに出ると、右を効かせ体が泳いだ一休に猛ラッシュ。一休はここをしのぐことができず、右を痛打されたところでレフェリーに救出された。