試合:世界5階級制覇王者で正規王者の藤岡と暫定王者サンチェスによるフライ級王座統一戦。サンチェスがジャブを飛ばしながら前に出るが、藤岡は冷静に見切ると右カウンターをヒット。さらに左ボディを差し込み上々の滑り出しを見せた。2回、藤岡はバックステップで交わしワンツーを決めるが、サンチェスも右カウンターを返しスリリングな展開に。しかし、ペースを握った藤岡は鋭い踏み込みから右フックを痛打しサンチェスを下がらせる。流れを変えたいサンチェスはジャブを軸に攻めるが、藤岡は巧みなディフェンスで決定打をもらわず。6回、サンチェスは連打を浴びながらも負けじと返し暫定王者の意地を見せた。それでも藤岡は回転力のある連打で着々とポイントを稼いだ。続く回も藤岡は足を使い回り込んで左フックを決めて引き出しの多さをアピールした。終盤、KOを狙う藤岡は連打を見舞いふらつかせるが、サンチェスも粘りを見せて懸命に打ち返した。ポイントで大量リードしている藤岡は最終10回、左フックを好打するなど積極的に攻めたが、サンチェスも奮闘し試合終了のゴングを聞いた。3者とも100-90のフルマークで、藤岡が王座を統一し初防衛に成功した。