試合:8月で引退年齢の37歳を迎える新座市役所職員ボクサーの新座は負けたら引退が決定。現役を続けるただ一つの道が金井のランキングを奪うことだ。大声援を背に受けた新座は、まずはジャブを突いてリズムを計るが、ポジショニングの上手い金井をなかなか正面で捉えられなかった。2回に入ると金井がペースを上げ、近い距離で新座と対峙。これを好機と見た新座はワンツー、フックでプッシュし、攻守の切り替えで上回る金井と互角に打ち合った。3回は明確なポイントを奪いに出た金井がさらに回転を上げると、新座も手数では負けず、体を入れ替えて金井にロープを背負わせた。4回も激しい打ち合いが続き、ともにヒットを奪うもダメージは新座の方が大きかった。5回にも連打を浴びた新座だが、ボディから上への返しで必死に食らいつくと、6回は下からアッパー、フックをまとめ金井をコーナーに釘付け。防戦一方となった金井に新座はなおも追撃の手を緩めず、凄まじいラッシュでついにレフェリーストップを呼び込んだ。