試合:アマ108戦のキャリアを持つ宇津木と同じくアマ54戦の齊藤の一戦。これがデビュー戦の齊藤が先手必勝とばかりに強打を繰り出し仕掛けると、宇津木も引かずにボディから右と速い返しで応戦した。立ち上がりから見応えのある打ち合いが続いたが、初回終盤に宇津木がダウン。スリップと主張したが認められなかった。2回も積極的に攻め込む齊藤を宇津木は左ボディ、アッパーのコンビネーションで迎撃。ガードを固めさせられた齊藤は必死に左右を返すが、スタミナを削られ苦しい展開となった。3回、齊藤は失速しつつもしぶとくフックを返すが、手数は落ちてしまい、主導権は序盤からリズムを保った宇津木が握った。宇津木は4回以降もテンポよく上下に打ち分けたが、齊藤も被弾をものともしない気持ちの強さを見せ、単発ながら左フック、右ストレートをヒットさせた。最終6回も宇津木が豊富な手数で齊藤を押し返すが、齊藤も一発を狙うと終了間際に右の好打から一気に畳み掛け、宇津木をダウン寸前にまで追い込んだ。しかし、もうひと押しのところで終了のゴング。宇津木がダウンポイントを跳ね返し、接戦を制した。